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CMスタッフの日記

横浜市営地下鉄センター南駅で開院している生殖補助医療を専門にしたクリニックです。日々のクリニックでの出来事などをご紹介いたします。

頑張る培養士たち

現在当院ではレスキューICSIを行い、安易なICSIを行わないようにしています。
レスキューICSIとは、精子の状態がボーダーラインの場合、まず通常の体外受精(c-IVF)を行い、採卵後9時間目に受精の判定(第Ⅱ極体の有無)を行います。
そこで受精していないと判断された場合ICSIを行います。
この方法は培養士に負担がかかりますが、当クリニックの培養士たちは超過勤務になろうとも頑張ってくれてます。

結果ICSIの施行数が激減し、読売新聞での調査でも当クリニックでのIVFの妊娠数に比べICSIの妊娠数の割合が低くなっています。
安易なICSIを行わない当クリニックの方針が結果となって表れています。

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コメント

ほんとにそうですね!

レスキューICSIというのがある事を、私はCMポートに通院してから
知りました。先生のおっしゃる通り、培養士さんがそこまでがんばって
くださるからこそ、できる事なんですよね。本当に感謝しています。
私も今はICSIですが、本当ならIVFで・・・と思う気持ちはあります。
そんな思いを持つ人にとってはレスキューICSIは心強い存在です。

しばらくは治療お休みですが、きれいな身体になってまたがんばりますので(笑)その時はまた先生、スタッフの皆さま、よろしくお願いします!

  • 2008/06/25(水) 14:42:58 |
  • URL |
  • ななりん #-
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ICSIについて

クリニックの方針として、安易なICSIを行わないというのは、すごく素晴らしいことですよね!
ところで、その理由なのですが、何となくわかっているようでわかっていない部分もあるので、改めて先生のお言葉で、安易なICSIを行わない理由を教えていただけないでしょうか。
お忙しいところすみませんが、よろしくお願いします。

  • 2008/06/25(水) 21:14:26 |
  • URL |
  • あじさい #-
  • [ 編集 ]

re ICSIについて

ICSIの問題点として以下の点が挙げられます。
1)授精精子の正常性 
ICSIを行う際、授精精子を人為的に選択しますが、その精子の選択基準が形態的判断しかいまだありません。よって正常精子を確実に選択することが不可能です。
2)卵の損傷
ガラスのピペットにより卵細胞質膜を穿破し、精子を卵細胞質へ注入します。この際、卵に対する影響が危惧されます。

他にも色々とICSIに対する問題点はあります。

決してICSIを否定しているわけではありません。
素晴らしい方法だと思っております。
現在の技術でICSIしか手段のない方には積極的にお勧めしております。
しかしICSIを行わなくてもよい方には極力c-IVFを行うよう培養士ともども努力しております。

  • 2008/06/25(水) 23:26:23 |
  • URL |
  • Dr.A #-
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  • 2008/06/26(木) 17:58:32 |
  • |
  • #
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ありがとうございました!

先生、お忙しい中すぐに教えていただきありがとうございました。感謝です!
お話の内容、大変よくわかり納得しました。
これからもよろしくお願い致します。

  • 2008/06/28(土) 00:34:15 |
  • URL |
  • あじさい #-
  • [ 編集 ]

本当のプロだから

ICSI、IVF、生殖補助医療に関して、
深い見識がおありだからこそできることだと思います。
無理にICSIを選択しないことは
患者にとってとても嬉しいことです。
 
貴院の培養士さんは早朝から起きて、
身体を清めてから出勤されると聞いたことがあります。
ICSIに対して深い責任感、愛情があるのだと思っています。

今年は暑そうですね。
どうぞ先生、スタッフの皆様、お身体を大切に
していただけますように。

笑いの中に深い思いがある、というのが
CMポートの真実だと思っています。
関西からエールを送りまっせ!
ほっほっほ~。

  • 2008/07/16(水) 01:58:10 |
  • URL |
  • しろねこat関西 #OARS9n6I
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