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CMスタッフの日記

横浜市営地下鉄センター南駅で開院している生殖補助医療を専門にしたクリニックです。日々のクリニックでの出来事などをご紹介いたします。

培養液

今回は当院の体外受精で使用している培養液についてです。

採卵当日に媒精(授精させる)を行い、翌日にその卵がどうなったか受精確認を行います。
採卵当日をDay0とし、Day7まで培養を続けます。そこで重要なのがまず培養液です。
ヒト胚において、受精するまでに必要な栄養素、分割期に必要な栄養素、胚盤胞期に必要な栄養素、それぞれ異なります。体外で妊娠出産に至るまでの受精卵を育てていくには、いかに体内と近い環境で培養するかが問題になってきます。
ARTで発育に使用される培養液は2種類あります。
シーケンシャルメディウム:必要な栄養素を必要なタイミングで使用するため、培地交換といって、卵にとってみればベッドメイキングを8日間の培養の中で3回行います。
シングルメディウム:受精後から胚盤胞まで必要な栄養素が総合的に配合されています。なのでこちらのタイプは8日間の中でベッドメイキングは1回です。
従来、当院では前者を使用していましたが、現在は時代とともに進化し、開発されたシングルメディウムを使用しています。このシングルタイプは、先ほど述べたように培地交換が1回で済む為、胚を培養機のインキュベーターから外に出す回数が減り、胚にかかるストレスを軽減することでより体内に近い環境を実現できます。
また、学会等でこのシングルタイプの培養液は、シーケンシャルの培養液に比べて良い培養成績であることが報告されており、当院でも同じ傾向にあります。

しかし、良い培養液を使用するだけでは良い培養条件で発育されるわけではありません。培養液のみならず、使用する器具や方法、培養士の熟練した技術、様々な要因が重なり初めて良好な環境をつくりあげることができるのです。
使用するものに不備がないか、使用期限など細心の注意を払いながら業務を行い、日々『体内に近い環境』を構築しております。

胚培養士Tより
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