FC2ブログ

CMスタッフの日記

横浜市営地下鉄センター南駅で開院している生殖補助医療を専門にしたクリニックです。日々のクリニックでの出来事などをご紹介いたします。

【胚の形態的評価②】

今回は胚盤胞期の観察ついてお話します。

ヒトの場合、初期胚が桑実胚期を経て、受精からだいたい5日目に胚盤胞へ成長します。
当院ではこの胚盤胞期胚をGardner分類を元に形態的に評価します。
まず、胚盤胞腔の広がり具合で1~6の成長段階があります。
1:初期胚盤胞
2:胚盤胞
3:完全胚盤胞
4:拡張胚盤胞
5:孵化中胚盤胞
6:孵化後胚盤胞

1から胚盤胞腔は広がり続け、3になると胚全体が満たされます。4では更に拡張され、5でついに透明帯という細胞質を守る役割を担う膜を破り外へ徐々に出ていきます。6は細胞質が完全に外に出きった状態です。
これは体内でも同じで、孵化後胚盤胞が内膜にくっついて着床にいたります。

なおかつ、3以降の胚盤胞には内部細胞塊という後に赤ちゃんとなる細胞と、栄養外胚葉という後に胎盤になる細胞のグレードをA・B・Cで評価します。
(内部細胞塊)
細胞数の密度や量からABCの3段階で判断します。
(栄養外胚葉)
細胞数の量や上皮形成具合からABCの3段階で判断します。

例えば、胚盤胞腔が胚全体を満たしているけれど、まだ拡張はしていない。
内部細胞塊はとても密度か高く、
栄養外胚葉は細胞の数が多くて均一に上皮が形成されている
→完全胚盤胞3AAと評価されます。

当院では上記のように観察した完全胚盤胞以降で、妊孕性がある質と判断した胚を移植、凍結いたします。
文章だけで理解するのは難しい内容だと思います。ご不明な点がある際は、いつでも培養士にお声掛け下さい。

胚培養士Tより
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://isci.blog.fc2.com/tb.php/558-d361cc63
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)